正論で追い詰めないこと・集中して勉強するために
前に、「将来的な目標を持つことは必要だ」というように書きました。
ですが、それはあくまでも必ずしも持たなければならないものでもありません。
現に、高校生くらいでも将来どうしたいか決めるのに悩んでいる生徒もいます。
特に自分の子供に目標を決めることを強制させてはいけません。
「あなた、将来どうしたいの?」と聞くことは、正論ではありますが、
決められないこと=悪いことであると思ってしまうことになりかねないのです。
いわゆるニートに同じことを問いかけたら真面目に仕事をするでしょうか。
多くの場合、反抗されるか、自分の殻に引きこもるかのどちらかでしょう。
目標は自発的に決めるものなのです。
同様に、将来の目標を決めている子でも、それは
「両親の望んでいる道だから」と希望に応えようとする子もいますが、
それは本当にやりたいことでない限り、いつか破綻を招くでしょう。
私たち、先生も親も結局は子供に対して、多くの道を提供するしかなく、
どの道を選ぶかは本人です。決めきれなくても背中を押してはいけないのです。
人が勧めていたからと選んだとしても、
どのみち結局壁にぶつかることになるでしょう。
壁にぶつかったとき、誰かに勧められた道だと、「こんなはずじゃなかった」と
その人のせいにしたり、投げ出してしまうことが多いのです。