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理科・状態変化(千葉県高校入試)

水とエタノールの性質を調べるため,下の実験1,2を行った。これに関して,次の(1)〜(4)の問いに答えなさい。

実験1 図1のように,電子てんびんの上に水を入れたビーカーをのせ,その中に氷を入れたところ,氷は浮かんだ。そのときの水面の位置を,ビーカーの外側にサインペンで目じるしをつけ,ビーカー内の水と氷の全体の質量を,電子てんびんではかった。しばらくして氷がすべて水になったとき,もう一度水面の位置を確認し,質量をはかった


実験2 液体のエタノールを入れた  ビーカーの中に,別に用意してお  いた氷を入れたところ,図2のように氷は沈んだ。

理科・状態変化(千葉県高校入試)
(1) 氷が水へと変化するように,熱せられて,固体が液体に状態変化することを何というか。最も適当なことばを書きなさい。
(2) 実験1において,下線部の結果について正しく述べているものはどれか。ア〜エのうちから最も適当なものを一つ選び,その符号を書きなさい。
ア 水面の位置は目じるしより上がり,質量もふえた。
イ 水面の位置は目じるしより下がったが,質量は変わらなかった。
ウ 水面の位置は変わらなかったが,質量はふえた。
エ 水面の位置も質量も,ともに変わらなかった。
(3) 実験1,2の結果から,氷,水,エタノールについて,密度の小さい順に書きなさい。
(4) 実験2で,しばらくすると氷はすべて水になった。この水とエタノールの混合液を,エタノールと水とに分けてとり出すために用意した装置で熱し,(ふつ)とうさせ,沸点のちがいによって生じた気体をそれぞれ別の容器に導き,そこで冷やして再び液体にした。この方法を何というか。最も適当なことばを書きなさい。

 

 

 

 








 

 

 

 

解きましたか?それでは解答です。
(1) 融解  (2) エ  (3) エタノール,氷,水  (4) 蒸留
(1) 固体が液体に変わるときの温度を融点,液体が沸とうして気体に変わる時の温度を沸点という。固体,液体,気体と相互に変化することを状態変化という。また,固体のドライアイスが気体の二酸化炭素に変化するように,固体と気体の間の状態変化もある。
(2)  物質は状態変化しても,質量は変わらない。
(3) 密度は単位体積あたりの質量である。ふつう単位体積は1cm3である。液体に固体を入れた場合,固体の密度が液体の密度より大きければ,固体は液体に沈み,固体の密度が液体の密度より小さければ,固体は液体に浮く。また,2種類の液体が入っているときには,密度の小さいほうが浮く。
(4) 水とエタノールの混合液を沸とうさせると,沸点が低いエタノールが先に沸とうし,気体となって出てくる。その気体を冷やせばまた液体のエタノールに変化する。このように沸点の違いによって液体をわける方法を蒸留という。



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