山口県公立高校入試問題・中2数学問題集
次の例1〜例3のように,2つの2けたの正の整数について,その積が,それぞれの整数の十の位と一の位の数字を入れかえてできる2つの2けたの整数の積と等しくなるときがある。
このとき,十の位の数と一の位の数について,次のようになっている。
次の(1),(2)に答えなさい。
(1) 次のアとイにあてはまる2けたの正の整数を求めなさい。ただし,イは,アの十の位と一の位の数字を入れかえたもので,ア,イは,それぞれ41,14と異なる整数とする。
14×( ア )=41×( イ )
(2) 一の位の数字が0でない2つの2けたの正の整数について,
1つの整数の十の位の数をa,一の位の数をb,
もう1つの整数の十の位の数をc,一の位の数をdとする。
この2つの整数の積が,それぞれの整数の十の位と一の位の数字を入れかえてできる2つの2けたの整数の積と等しくなるとき,これを式で表すと,
( )( )=( )( )となる。
上の( )にあてはまる2けたの整数を表す式を書き入れなさい。
また,この等式を変形し,aとcの積acを,b,dで表しなさい。
解けましたか?それでは解答です。
(1) ア.82 イ.28
(2) 解 (10a+b)(10c+d)=(10b+a)(10d+c)
100ac+10ad+10bc+bd=100bd+10bc+10ad+ac
100ac+bd=100bd+ac
99ac=99bd
したがって,ac=bd
(1) 14の十の位の数1と,アの十の位の数の積が,14の一の位の数4とアの一の位の数との積と等しくなることから,アの十の位の数=4×(アの一の位の数)と表されるので,アの十の位の数は4の倍数である。
設問の条件より,十の位の数は4ではないので,十の位の数は8である。
よって,アの一の位の数は,8÷4=2