京都府公立高校入試問題・中学公民問題集
次の文は,太郎さんたちが社会科の授業でスーパーマーケットヘ見学に行った後に,グループで意見交換した会話の一部である。これを読み,下の問い( 1 )・( 2 )に答えよ。
太郎さん:生活に必要なものの流通や,レジのようすを見学しました。その中で疑問に思ったことは,レシートに書かれている消費税をはじめとした税制についてです。どうして,税金って必要なのかな。
京子さん:税金は,公共的な事業に使われたり,国民が様々なサービスを受けるために使われたりしています。
一郎さん:消費税は A 税の1つであり,今では国の収入の約12%を占める大切な財源です。
花子さん:納税は,私たちの生活の向上を支えるために,大きな役割を担(にな)っていますね。納税は私たち国民の義務の1つです。他にも日本国憲法では,教育を受けさせる義務と, B の義務が定められています。この3つの義務は国民生活にとって,たいへん大切なものですね。
( 1 ) 上の文中の A ・ B にそれぞれ当てはまるものはどれか,組み合わせとして正しいものを,右の表の(ア)〜(エ)から1つ選べ。
( 2 ) 次の文のうち,日本の税に関して述べたものとして最も適当なものはどれか,(ア)〜(エ)から1つ選べ。
(ア) 国税は,国が都道府県などの地方公共団体に特別に配分する税金である。
(イ) 地方税は,国が収入の不足を補うため,地方公共団体に課している税金である。
(ウ) 所得税は,所得が多い人ほど高い税率が適用される累進(るいしん)課税の制度が採用されている税金である。
(エ) 地方交付税交付金は,地方公共団体が独自の財源として,都道府県民に課している税金である。
解けましたか?それでは解答です。
(1) (エ) (2) (ウ)
(1) 消費税は国税に属し,税金を納める義務のある人と負担する人が異なる間接税である。
(2) 国税は国が徴収する所得税・法人税・相続税など,地方税は地方公共団体が徴収する都道府県税・市町村税などである。地方交付税交付金は,地方税収入の格差を埋めるために,収入の少ない地方公共団体に対して国が配分するもので,使い道は自由である。