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理科・天体(岐阜県高校入試)

ある日,日中から夜にかけて天体の観察会に参加し,次の観察1 〜 3を行った。1 〜 6の問いに答えなさい。

 

理科・天体(岐阜県高校入試)
〔観察1〕 日中は望遠鏡に太陽投影板をつけて太陽を観察した。記録用紙に直径10cmの円をかき,太陽投影板に固定して太陽の像を記録用紙の円の大きさに合わせて投影し,黒点の位置,形をすばやくスケッチしたところ図1のようになった。

 

〔観察2〕 夕方には西の空に金星が現れ,望遠鏡で観察するとまるく見えた。

 

〔観察3〕 夜になると,北の空に北極星が観察できた。図3は,北極星に向けてカメラを固定し,1時間の星の動きを撮影した写真である。

 

1 観察1で,望遠鏡で太陽を観察するときに太陽投影板をつけた理由を簡潔に説明しなさい。

 

2 太陽の直径は地球の直径のおよそ110倍である。図1のスケッチでは太陽の直径は10cmであり,中心付近のほぼ円に近い黒点の直径をはかると0.3cmであった。この黒点の直径は地球の直径のおよそ何倍か。

 

3 図2は北極上空から見た,地球・金星・太陽の位置関係を示したものである。観察2の金星は,図2のア〜カのどの位置にあるのか。符号で書きなさい。

 

4 次の文の(1),(2)にあてはまることばを書きなさい。

 

太陽系において,金星と  (1) のように,地球より太陽に近いところを公転している惑星を  (2)  という。
5 図3で,まわりの星は動いて見えるのに,北極星がほぼ同じ位置に見えるのはなぜか。その理由を簡潔に説明しなさい。

 

6 北極星のまわりの星は北極星を中心として,1日におよそ360度回転しているように見える。図3では,北極星のまわりの星は,北極星を中心としておよそ何度回転しているか。
理科・天体(岐阜県高校入試)

 

解けましたか?それでは解答です。

 

1 太陽の光は非常に強いので,肉眼や望遠鏡で太陽を直接見ると目をいためるため。

 

2 3.3(倍)(3も可)  3 ア  4 (1) 水星  (2) 内惑星

 

5 北極星が地球の自転する軸(地軸)の延長線上にあるから。  6 15(度)

 

1 太陽を直接肉眼で見ると目を傷めるので注意をすること。

 

2 x倍とすると,10:110=0.3:x,x=3.3(倍)

 

3 金星は,明け方の東の空か,夕方の西の空に見える。西の空に見える金星は,図2ではア,イ,ウである。このうちまるく見えるのは,地球から見て太陽の向こう側にあるアである。

 

4 太陽系の惑星は,太陽に近い順に水星,金星,地球,火星,木星,土星,天王星,海王星,

 

めい王星と並んでいる。これらのうち地球より内側を公転しているものを内惑星,外側を公転しているものを外惑星という。

 

5 地球は地軸を軸として自転している。地軸は動かないので,地軸の延長上にある北極星も動きがないように見える。

 

6 1日,24時間で360度回転しているので,1時間に15度回転していることになる。

 

観察3は1時間の撮影なので,15度回転したと考えられる。



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