一次方程式の解き方・岡山県公立高校入試問題
ある中学校の美化委員会では,花いっぱい運動を行っており,その1つとして,玄関わきにある幅9.5 m の植え込みの前に,チューリップを植えたプランターを並べる計画をしている。この学校には,図1のようなA,B2種類のプランターがある。Aの幅は65 cm,Bの幅は35 cmであり,高さと奥行きはそれぞれ同じである。
20人いる美化委員が,1人につきA,Bどちらか一方のプランター1個を選び,合計20個のプランターを,図2のように隣どうしの間隔をあけずに横一列に並べ,並んだプランターの全長が,植え込みの幅9.5 mに最も近くなるようにしたい。
そのためには,この2種類のプランターをそれぞれ何個ずつ並べればよいか。答えを求めるまでの過程も書いて答えなさい。
解けましたか?それでは解答です。
Aをx個並べるとすると,Bは(20−x)個並べることになる。
このとき,並んだプランターの全長は,
65x+35(20−x)=30x+700(cm)となる。
全長が9.5mになる場合を考えると,30x+700=950
これを解くと,x=8.3…となり,xは整数だから
ちょうど9.5mになる場合はない。xが大きくなると,並んだプランターの全長は長くなるから,x=8
またはx=9の場合を調べればよい。
x=8のとき,全長は,30×8+700=940(cm)
x=9のとき,全長は,30×9+700=970(cm)
したがって,x=8のとき最も9.5mに近くなる。よって,Aを8個,Bを12個並べればよい。
(答)A 8(個),B 12(個)