故事成語一覧を掲示しています。辞典のように使って、勉強や受験などにお役立てください。


故事成語一覧 その1

臥薪嘗胆
【故事成語の意味】 仇敵に復讐するために、薪の上に寝たり、苦い胆をなめたりして、自己に打ち勝つ忍耐力を養い、ついに苦心の末に敵を破ったことから「仇を討つために長い間苦心すること」を言う。

 

画竜点晴を欠く
【故事成語の意味】 壁に描いた絵の竜にひとみを入れたら天に昇ったということから、物事の眼目となるところ、また仕上げをすることを「画竜点晴」という。そして、それを欠くのだから「全体を苦心しながら、最後のわずかなところが仕上がっていないこと」を言う。

 

呉越同舟
【故事成語の意味】 中国の戦国時代の仇敵であった呉と越の国人が、同じ船に乗り合わせて、もし突然暴風雨に襲われたら、恨みを忘れてお互いに助け合うであろう、と孫子が説いたことから「平素仲の悪いものが同一歩調をとること」を言う。

 

四面楚歌
【故事成語の意味】 楚の項羽の軍が漢の大軍に囲まれて心細い夜、ふるさとの楚の国の歌が四方から起こり、楚の兵たちは戦意を失い敗れ去ったことから、「敵に囲まれ孤立状態になること」を言う。

 

推敲(すいこう)
【故事成語の意味】 唐の都・長安の大路を、騒馬の背にゆられてなにやらつぶやいているひとりの男があった。科挙(官吏登用試験)の試験を受けにはるばる都に上ってきたのである。彼は駿馬の背で詩をつくっていたのだが、僧は推す月下の門の一句をロずさんでから、「推す」のほかに「敲く」という語を思いついて、はたと迷った。「推す」か「敲く」か。彼は手綱をとるのも忘れ、手で門を押すまねをしたり、叩く仕種をしたりしていたが、決まらない。夢中で考えていた彼は、向こうからお役人の行列がやってきたのに気づかず、その中につっこんでしまった。なんとそれが、長安都知事の行列であったからたまらない。ただちに捕らえられ知事の前へ引き立てられた。そこで彼は事の次第をつぶさに申し述べた。世にすぐれた名文家であり、詩人でもあった知事は彼の話を聞き終わると、「それは『敲く』のほうがよいだろう。」と言った。そこでふたりは、馬を並べて行きながら、詩を論じ合ったのである。
このような故事から「文章を書いたあと、その字句を良くするために何度も読み返し、練り直すこと」を言う。

 

左遷(させん)
【故事成語の意味】 昔、中国で右を尊ぴ左をいやしんだことから「官位を落とすこと。中央から地方に移すこと」を言う。




このエントリーをはてなブックマークに追加