社会・公民(大阪府高校入試)
現在のわが国の裁判に関する次の問いに答えなさい。
(1) 次の文は,日本国憲法の裁判所に関する条文の一部である。文中の( )の箇所に用いられている語を書きなさい。
「すべて( )権は,最高裁判所及び法律の定めるところにより設置する下級裁判所に属する。」
(2) 刑事裁判において,被疑者(容疑者)を被告人として裁判所に起訴するのはだれか。次から一つ選び,記号を書きなさい。
ア 警察官 イ 裁判官 ウ 検察官 エ 弁護人
(3) わが国では,判決に不服がある場合には,控(こう)訴(そ)や上告をすることで裁判を原則として3回まで求めることができるようになっている。この制度は何と呼ばれているか。
解けましたか?それでは解答です。
(1) 司法 (2) ウ (3) 三審制
(1) 司法権とは裁判をおこなう権力のこと。裁判所は三権のうち司法権をもち,憲法や法律が正しく運用されているかどうかを見守る機関である。
(2) ウ 検察官は,ふつう検事とよばれている。検察官は,警察官の協力を得て被疑者を取り調べ,犯罪の疑いが確実で,罰しなければならないと判断したときは,被疑者を裁判所に起訴するのである。
(3) 三審制は,裁判を慎重にすることによって裁判の誤りをなくし,我々の人権を守ろうとするためにあるしくみ。 最高裁判所は,この三審制にもとづいて下級裁判所でおこなわれてきた裁判について,最終の判断を下すので,終審裁判所ともいわれている。