5分で分かる!三平方の定理の解き方特集


愛媛県公立高校入試問題・三平方の定理問題集

∠A=90°,∠B=60°,AB=6 cmの直角三角形ABCがあり,辺AB,BCの中点をそれぞれ点M,Nとする。右の図1のように,線分MA上に点Pをとり,辺AC上に点Qを∠PNQ=90°となるようにとる。

 

このとき,次の問いに答えなさい。(円周率はπを用いること。)

 

1 点Pが点Mの位置にあるとき,線分AQの長さを求めよ。

 

2 右の図2のように,直線PNについて点Bと反対側に,∠PNB=∠PND,NB=NC=NDとなる点Dをとる。

 

(1) △CNQ≡△DNQであることを証明せよ。

 

(2) ∠BNP=43°のとき,△DPQにおける∠DPQの大きさは何度か。

 

(3) 点Pが線分MA上を点Mから点Aまで動くとき,点Dが動いてできる線を解答用紙の図にかき入れよ。また,その線の長さを求めよ。

 

図1
愛媛県公立高校入試問題・三平方の定理問題集

 

図2
愛媛県公立高校入試問題・三平方の定理問題集

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

解けましたか?それでは解答です。

 

1 □AMNQは長方形となる。中点直結定理より3√3(cm)

 

2 (1) (証明)△CNQと△DNQにおいて

 

共通な辺だから NQ=NQ……@

 

仮定より    NC=ND……A

 

また,∠CNQ=90°−∠PNB,∠DNQ=90°−∠PND,で

 

∠PNB=∠PND,だから ∠CNQ=∠DNQ……B

 

@,A,Bより,2辺とその間の角がそれぞれ等しいので △CNQ≡△DNQ

 

(2) △CNQ≡△DNQにより ∠NCQ=∠NDQ……@

 

△BNP≡△DNPにより ∠PBN=∠PDN……A

 

一方,△ABCにおいて ∠PBN+∠NCQ=90°,だから

 

@,Aより ∠PDN+∠NDQ=90°,つまり ∠PDQ=90°

 

よって,□PDQNにおいて ∠PDQ+∠PNQ=180°

 

したがって4点P,D,Q,Nは同一円周上にある。

 

ゆえに⌒DQの円周角より ∠DPQ=∠DNQ=(180°−2∠BNP)=90°−∠BNP=47(度)

 

(3) 点Dは,点Nを中心に,半径NAの円周上を点Aから,中心角60°の扇形をえがく。

 

よって 60÷360×(2×6×π)=2π (cm)

 

下の図 愛媛県公立高校入試問題・三平方の定理問題集



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