愛媛県公立高校入試問題・三平方の定理問題集
∠A=90°,∠B=60°,AB=6 cmの直角三角形ABCがあり,辺AB,BCの中点をそれぞれ点M,Nとする。右の図1のように,線分MA上に点Pをとり,辺AC上に点Qを∠PNQ=90°となるようにとる。
このとき,次の問いに答えなさい。(円周率はπを用いること。)
1 点Pが点Mの位置にあるとき,線分AQの長さを求めよ。
2 右の図2のように,直線PNについて点Bと反対側に,∠PNB=∠PND,NB=NC=NDとなる点Dをとる。
(1) △CNQ≡△DNQであることを証明せよ。
(2) ∠BNP=43°のとき,△DPQにおける∠DPQの大きさは何度か。
(3) 点Pが線分MA上を点Mから点Aまで動くとき,点Dが動いてできる線を解答用紙の図にかき入れよ。また,その線の長さを求めよ。
図1
図2
解けましたか?それでは解答です。
1 □AMNQは長方形となる。中点直結定理より3√3(cm)
2 (1) (証明)△CNQと△DNQにおいて
共通な辺だから NQ=NQ……@
仮定より NC=ND……A
また,∠CNQ=90°−∠PNB,∠DNQ=90°−∠PND,で
∠PNB=∠PND,だから ∠CNQ=∠DNQ……B
@,A,Bより,2辺とその間の角がそれぞれ等しいので △CNQ≡△DNQ
(2) △CNQ≡△DNQにより ∠NCQ=∠NDQ……@
△BNP≡△DNPにより ∠PBN=∠PDN……A
一方,△ABCにおいて ∠PBN+∠NCQ=90°,だから
@,Aより ∠PDN+∠NDQ=90°,つまり ∠PDQ=90°
よって,□PDQNにおいて ∠PDQ+∠PNQ=180°
したがって4点P,D,Q,Nは同一円周上にある。
ゆえに⌒DQの円周角より ∠DPQ=∠DNQ=(180°−2∠BNP)=90°−∠BNP=47(度)
(3) 点Dは,点Nを中心に,半径NAの円周上を点Aから,中心角60°の扇形をえがく。
よって 60÷360×(2×6×π)=2π (cm)
下の図