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社会・地理(静岡県高校入試)

次の地図を見て,(1)〜(3)の問いに答えなさい。なお,地図中のあ,及び A 〜 C は国を表している。(10点)

 

社会・地理(静岡県高校入試)

 

(1) 地図中のあの国に関するa〜cの問いに答えなさい。

 

a この国の国名を書きなさい。

 

b この国の人口は約2億人であり,その8割以上がイスラム教徒である。イスラム教では,宗教上のきまりとして,食物に関するどのような制限がもうけられているか。その具体例を,1つ簡単に書きなさい。

 

c この国の都市バンドンで,1955年に,第1回アジア・アフリカ会議が開催された。この会議に参加した国々をはじめ,その後独立したアジア・アフリカ諸国は,当時のアメリカとソ連の両大国が対立する国際政治の中で,米ソに対して,ある共通する立場をとることで,発言権を強めようとした。どのような立場をとったのか。簡単に書きなさい。

 

(2) 地図中の斜線部は,その国の全人口に占める栄養不足人口の割合が,25 % を超えている国を示している(国連食糧農業機関の統計 1997 〜 99 年 による)。また,グラフ5は,世界人口に占める地域別人口の割合の推移とその予測を示したものである。地図とグラフから,ある問題を読み取ることができる。どのような問題を読み取ることができるか。アフリカに着目して,簡単に書きなさい。

 

社会・地理(静岡県高校入試)

 

(3) [選択問題] 次の A 〜 C の問いは,それぞれ地図中の A 〜 C の国に関するものである。1つ選択してその記号を書き,国名を答えるとともに,問いに答えなさい。

 

A この国は,EU最大の工業国である。近年,この国や近隣の国々では,国境を越えた広い範囲で,森林が枯れたり,沼や湖に魚が住めなくなったりするなどの環境問題が深刻になり,対策を進めている。国境を越えた広い範囲で,森林が枯れたり,沼や湖に魚が住めなくなったりした理由を,簡単に書きなさい。

 

B この国では,1980年ころから,経済の自由化が進められ,農業においても,農民の生産意欲を高めることができるような農業のしくみが,新しく取り入れられた。どのようなしくみが取り入れられたのか。そのしくみの内容を,簡単に書きなさい。

 

C この国の五大湖周辺では,重工業が発達しており,鉄鋼や自動車の生産がさかんである。この国と日本との間では,1980年代から自動車をめぐる貿易摩擦が深刻な問題となり,この国が日本に対して改善を求めるなかで,日本の自動車企業は,この国に生産工場を移すようになった。この国に生産工場を移したことが,なぜ貿易摩擦の改善につながったのか。その理由を,簡単に書きなさい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

解けましたか?それでは解答です。

 

(1) a インドネシア b 豚肉を食べてはいけない。など c 非同盟の立場。(第三世界としての立場)

 

(2) 栄養不足人口の割合が多いアフリカで,これからも人口が増加していくことが予想されているという問題。

 

(3) A ドイツ・酸性雨が降ったから。  B 中国・政府から請け負った量以上の作物は,農民が自分で売ることができるしくみ。  C アメリカ・この国への,日本の輸出が減るから。

 

 

 

(1) b イスラム教では,食物に関して,酒を飲まないこと,断食を行う月があること,左手で食べないことなど宗教上のきまりがある。

 

c 第1回アジア・アフリカ会議では平和十原則が宣言され,いかなる国の軍事同盟にも参加しないという非同盟中立主義を打ち出した。これにより,アメリカ・ソ連の「二つの世界」のほかに「第三世界(第三勢力)」がめばえた。

 

(2) 地図から栄養不足人口の割合が高い地域がアフリカに多いこと,グラフからアフリカの人口が今後も増え続けるであろうことを読み取る。

 

(3) A 酸性雨の影響は,特にヨーロッパやアメリカ北東部などの先進地域で広がっている。

 

B 中国で新しく取り入れられたしくみとは,生産責任制のこと。

 

C アメリカとの貿易では,日本の輸出額が輸入額を上回るため,アメリカは対日赤字に苦しんでいた。貿易不均衡による貿易摩擦の解消,アメリカ人の雇用対策,円高対策などのため,現地生産方式をとる日本企業が増加した。



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