三重県高校入試ならここ!よく分かる問題と解説付き!


社会・地理(三重県高校入試)

次の略地図および拡大図を見て,あとの各問いに答えなさい。

 

社会・地理(三重県高校入試)
社会・地理(三重県高校入試)

 

(1) 下のa〜dの図は,それぞれ,ある県を表したものである。これらのうち,県境の一部が三重県に接するものはどれか,a〜dから適当なものを一つ選び,その記号を書きなさい。
(2) 拡大図に斜線部で示したあたりの地域に見られる,村や田畑を洪水から守るためにまわりが堤防でかこまれた集落を何というか,書きなさい。

 

(3) 略地図および拡大図に示したとおり,火力発電所や製油所と,IC(集積回路)工場とでは,立地が異なっている。このように火力発電所や製油所と,IC(集積回路)工場との立地が異なる理由は何か,燃料,原料,製品などの輸送面に着目して,具体的に書きなさい。

 

(4) みかんの栽培について,次の@〜Bの各問いに答えなさい。

 

@ 略地図中にあ〜えで示した県のみかんの生産量を比較したとき,近年,最も生産量の多い県はどこか,その記号を書きなさい。

 

A 右の地形図は,ある県のみかん栽培地域の一部を示したものである。この地形図で示した地域のみかん栽培は,主にどのような地形のところで行われているか,地形図から読み取り,書きなさい。

 

社会・地理(三重県高校入試)

 

B 資料1のように,全国のかんきつ類の出荷量は,1989年から全体として減少傾向にあるが,三重県内のある地域の出荷量は1989年の水準をほぼ維持している。その理由の一つとして考えられることを,資料2を参考にして,書きなさい。

 

社会・地理(三重県高校入試)

 

社会・地理(三重県高校入試)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

解けましたか?それでは解答です。

 

1 c  2 輪中  3 (正答例)火力発電所や製油所は,燃料や原料が主に船で輸送され,IC工場は,原料や製品が主に自動車や航空機で輸送されるから。

 

4 @ う  A (正答例)主に山の斜面で栽培されている。  B (正答例)この地域は,出荷時期の早いみかんを多く栽培して,売れゆきをよくするくふうをしているから。

 

 

 

1 三重県は,愛知県,岐阜県,滋賀県,京都府,奈良県,和歌山県に隣接している。cは愛知県である。

 

2 洪水から集落や耕地を守るために,周囲に堤防をめぐらした地域を輪中という。輪中は,木曽川・長良川・揖斐川の下流域や利根川・吉野川・筑後川の下流域にみられる。

 

3 火力発電所や製油所は,燃料や原料である石炭・石油(原油)が主に船で輸送されるため,沿岸に立地するが,IC工場は,原料や製品がかさばらず軽量であるため輸送コストも少なくてすむ。そのため,主に自動車や航空機で輸送されるので高速道路沿いや空港の近くに立地する。

 

4 @ うは愛媛県である。愛媛県はみかんの生産量は全国第1位である。

 

A 地図中,等高線間隔の短いところに主に果樹園の記号があることから山の斜面でみかんが栽培されていることがわかる。

 

B 資料2から三重県のある地域では普通みかんが1%であるのに比べ,早生みかん34%と極早生みかん39%で出荷時期の早いみかんが73%と,出荷時期の早いみかんを多く栽培して,売れゆきをよくするくふうをしている。



このエントリーをはてなブックマークに追加