5分で読める!古典・古文の口語訳と問題集


古典・古文の問題と口語訳(更級日記)

夜更(ふ)くるまで、物語をよみて起きゐたれば、来つらむ方も見えぬに、猫のいとなごう鳴いたるを、驚きて見れば、いみじう@をかしげなる猫あり。いづくより来つる猫ぞと見るに、姉なる人、「あなかま、人に聞かすな。いとをかしげなる猫なり。飼はむ。」とあるに、いみじう人なれつつ、Aかたはらにうちふしたり。

 

(注) なごう=のどかに  あなかま=しいっ、静かに

 

 

 

(1)   線@の「をかしげなる」の解釈として最も適切なものを、次のア〜エから一つ選び、その記号を書け。

 

ア おとなしい  イ みすぼらしい  ウ たくましい  エ かわいらしい

 

(2)   線Aの「かたはらに」を現代仮名遣いに直して書け。

 

(3)この場面で、姉が人に知られたくないと思っていることとして最も適切なものを、次のア〜エから一つ選び、その記号を書け。

 

ア 夜遅くまで起きていること     イ 物語を読んでいたこと

 

ウ 猫がいること           エ 猫の鳴き声に驚いたこと

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

解きましたか?それでは解答です。

 

(一) エ  (二) かたわらに  (三) ウ

 

【現代語訳】

 

夜が更けるまで、物語を読んで起きていると、やって来る人も見えないのに、猫がとても長く鳴いているのを、驚いて見てみると、大変かわいらしい猫がいた。どこから来た猫だろうと見ていると、お姉さんが「しいっ、静かに。人に聞かせてはいけません。とてもかわいらしい猫だわ。飼いましょう。」というと、(その猫は)とても人に慣れていて、そばにうちふせてねそべっていた。




このエントリーをはてなブックマークに追加