北海道公立高校入試問題・中1理科の問題集
次の観察について,問いに答えなさい。
ルミさんは,野外観察で学校の近くのがけに現れている地層をスケッチし,近くに寄ってそれぞれの層の特徴を調べた。図1 は,ルミさんが,学校に戻ってから,地層のスケッチにそれぞれの層の特徴を記入したものである。また,図2は,F層にふくまれていた貝の化石のスケッチで ある。次の日,ルミさんは博物館に行き,図2の化石を調べたところ,この化石が中生代の示準化石のイノセラムスであることがわかった。
問1 C層は,大地のどのような活動があって,たい積したと考えられますか,書きなさい。
問2 この野外観察で調べたことから推定できる過去に起きたこととして,正しいものを,ア〜オから2つ選びなさい。
ア A層とF層は同時にたい積した。
イ B層がたい積した後,A層がたい積した。
ウ D層は海底で生物の死がいが固まってできた。
エ E層とG層の境目ができた後,F層がたい積した。
オ F層はE層にくらべて水の流れがゆるやかな場所でたい積した。
問3 示準化石は,何を推定するのに役立ちますか,書きなさい。
解きましたか?それでは解答です。
問1 火山灰を降らせる火山活動
問2 イ,オ 問3 示準化石をふくむ地層ができた年代
問1 凝灰岩は火山灰などが押し固められてできたたい積岩である。凝灰岩の層があることで,たい積した当時,火山活動があったことがわかる。
問2 ア,エ 地層はふつう下から上へ順にたい積していくので,下のものほど古く,上のものほど新しい。G,Fのたい積後,土地が傾斜して隆起し,表面がけずられて水平になったあとに再び沈降してE→D→C→B→Aの順にたい積したと推定できる。
ウ 生物の死がいなどが固まってできるのは石灰岩やチャートである。
問 3 ほかに,古生代はサンヨウチュウやフズリナ,中生代はアンモナイトやキョウリュウ,新生代はナウマンゾウやビカリアなどの示準化石がある。また,地層 がたい積した当時の環境を知る手がかりとなる化石を示相化石という。サンゴや貝,植物など,限られた環境にしか生息しない生物の化石が示相化石とされる。