中2理科はこれで完璧!5分で分かる解説付き問題集


山形県公立高校入試問題・中2理科問題集

電流と磁界について調べるために,透明なアクリル管にエナメル線を巻いたコイルと,磁石を用いて実験を行った。次の問いに答えなさい。なお,コイルの抵抗は無視できるものとする。

 

問1 図1のような回路をつくり,電流を流したときの電流計と電圧計の目盛りを読んだ。

 

山形県公立高校入試問題・中2理科問題集

 

(1) 電流計の針の振れは,図2のようであった。このときの電流の大きさを読み取り,その値を書きなさい。なお,単位も書くこと。

 

山形県公立高校入試問題・中2理科問題集

 

(2) 回路の電熱線を抵抗の異なる電熱線にかえ,電圧計の針の振れが同じになるように電流を流したところ,電流の大きさが2倍になった。電熱線の抵抗の大きさをどう変えたのか,書きなさい。

 

問2 図3のように,透明なアクリル管の内側に磁石を置いて,回路に電流を流したところ,磁石はコイルの内側に移動した。回路に電流を流したときに,電流によってコイルの内部にできる磁界の向きと,磁石の極のそれぞれを正しく表しているものを,次のア〜エから一つ選び,記号で答えなさい。
なお,コイルと磁石は水平面上にあり,磁石にはたらく摩擦の影響は無視できるものとする。

 

山形県公立高校入試問題・中2理科問題集
山形県公立高校入試問題・中2理科問題集

 

問 3 回路からコイルをはずして磁石を取り出したあと,このコイルに検流計をつないで,何もない広い場所に持っていった。そこでコイルをさまざまな方向に動 かしたところ,検流計の針がわずかに振れるときがあり,コイルに電流が流れたことがわかった。これは電磁誘導によるものと考えられるが,このとき電磁誘導 が起こったのは,コイルが何の中で動いたからか,具体的に書きなさい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

解けましたか?それでは解答です。

 

問1 (1) 1.3A  (2) 半分の大きさに変えた。問2 ア  問3 地球の磁界

 

問1 (1) 5A端子に接続しているので上の目盛りを読む。

 

(2) 電圧の大きさが一定なので,オームの法則「電圧=抵抗×電流」より,抵抗と電流は反比例する。よって,電流の大きさが2倍ならば,抵抗は半分のものに変えたことになる。

 

問2 コイルに流れる電流の向きから,コイル内の磁界の向きは左向きである。磁石がコイル内に移動したことから,磁石はN極側から近づいたことになる。

 

問3 方位磁針が地球の南北をさすのは,地球が1つの大きな磁石だからである。地球の表面の磁界の向きとコイルの向きが一致したときだけわずかに誘導電流が流れる。



このエントリーをはてなブックマークに追加